オリックス・吉田正、復調2発も空砲 4年目で通算50本到達

 「西武11-3オリックス」(14日、メットライフドーム)

 大敗の中にあって唯一、右翼スタンドを沸かせたのがオリックス・吉田正の豪弾だった。自身5度目となる1試合2発だ。

 初回2死、フルカウントからの高橋光の内角147キロを右翼中段に突き刺す2号先制ソロ。

 「ボール球は振らないように変化球は見逃してというつもりで、しっかり反応できた」

 変化球を頭に入れながらも速球を1球で仕留めたところに価値がある。これがプロ4年目にして通算50本目の一発となった。

 2本目は4点を追う六回無死一塁から今度は高橋光の初球スライダーをすくい上げるように右翼スタンドまで運んだ。

 「変化球を狙っていた。いい感じで腕が一番伸びるところで捉えられた」

 開幕から不調に苦しんだが、この2カード5試合で19打数6安打、打率・316、3本塁打、5打点と調子を上げてきた。

 「まだまだ。一日一日ベストを続けて、キャリアハイの成績を目指していきたい」

 チームは波に乗れていないが、主砲の復調が上昇への兆しとなりそうだ。

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