4日に還暦…東邦・森田監督「最高のプレゼント」 2月に手術経て復帰、固い絆でV
「選抜高校野球・決勝、東邦6-0習志野」(3日、甲子園球場)
大会前から「優勝する」と公言し、完勝でたどりついた平成最後の頂点。4日に60歳の誕生日を迎える東邦・森田泰弘監督は「最高のプレゼント」と、喜ぶナインを頼もしそうに見つめた。
昨年12月、腎臓移植の手術を受けた。40日間の入院生活。心の支えとなったのが、ナインから届いた寄せ書きの色紙だ。「早く良くなってください」「監督から褒めてもらえるように頑張ります」…。温かいメッセージの数々に、「見るたびに泣けてきて…」と指揮官は振り返る。
長いリハビリを経て、2月9日にグラウンドに復帰。約3カ月ぶりに見る選手たちの体は、想像以上に大きくなっていた。
「私がいなくても、コイツら自立してやってるなと。信頼してやろうと思いました」
手塩にかけて育てた石川を中心に、固い絆で結ばれた監督と選手たちは優勝へ突き進んだ。60歳の定年を機に来年3月末での勇退も示唆したが、「令和の最初も優勝したい」と森田監督。春夏連覇を次なる標的に掲げた。