明豊、先頭弾も逆転負け 継投策破綻…川崎監督「相手が一枚上手」

逆転で習志野に敗れ悔しそうな表情を見せる明豊・川崎監督(左)=甲子園(撮影・山口登)
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 「選抜高校野球・準決勝、習志野6-4明豊」(2日、甲子園球場)

 最高の立ち上がりだった。準々決勝でサヨナラ勝ちした勢いそのまま。明豊(大分)は初回、先頭の表悠斗内野手(3年)が3球目をジャストミートし、左翼席へ大会14号となる先制ソロ。主将の一発で勢いづいた打線は、さらに5番・藪田源右翼手(3年)の左越え二塁打で2点を追加した。

 痛かったのは頼みの継投策が破綻したことだ。先発の若杉晟汰投手(3年)は三回に重盗を決められるなど2失点。七回に長短打で同点に追いつかれたところで降板した。これを受けた大畑蓮投手(3年)が誤算と言えば誤算。八回に決定的な3点を失った。

 「自分のホームランで勢いが出ましたが、後半はミスが出てしまった。この経験を生かして、夏に戻ってきたい」と主将の表。川崎絢平監督(37)も「理想的な入りでしたが、相手投手が配球を変えたときに対応が遅れた。重盗は予想してはいたが、三塁走者のスタートがすばらしかった。相手が一枚上手でした」と脱帽した。それでも春夏通じて初の4強。神宮王者、近畿王者を撃破しての快進撃は甲子園に強いインパクトを残した。

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