山梨学院、選抜タイ記録のチーム24安打24得点で勝利 主砲・野村は2発
「選抜高校野球・1回戦、山梨学院24-5札幌第一」(25日、甲子園球場)
山梨学院が選抜タイ記録となるチーム24安打で24得点を奪う猛攻で、初戦を突破した。
風林火山打線が初回からまるで火のごとく噴いた。一回1死、2番・菅野秀斗内野手(3年)が右中間の最深部へ今大会第3号で先制。チームに勢いを呼び込んだ。
「山梨のデスパイネ」と呼ばれる主砲・野村健太内野手(3年)も前評判通りの実力を発揮した。8安打で10得点した一回は、中堅左へ打った瞬間にそれと分かる3ラン。さらに八回にもバックスクリーンへ特大ソロを放ち、自慢のパワーを見せつけた。
勢いが加速した打線は、安打を量産し続けた。二回はスクイズで得点するなど、2点を追加。四回にも3点を加えるなど、六回までに19得点を奪った。
2番・菅野秀斗内野手(3年)は5安打4打点の大暴れ。八回は野村の一発の後も攻撃の手を緩めず、1番・渡辺嵩馬外野手(3年)の適時打で、選抜タイ記録となるチーム24安打目。脅威の破壊力を見せつけた。
センバツでの1試合24安打は、2000年に智弁和歌山が丸亀戦でマークして以来。
札幌第一は6投手を繰り出したが、相手の強打をかわすことができず。それでも21点ビハインドとなった九回、最後まであきらめない姿勢で食らいつき、4連打で2点を返して意地を見せた。