津田学園・エース前 志願の170球の熱投も力尽きる

延長11回、2点を失い肩を落とす津田学園・前=甲子園(撮影・山口登)
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 「選抜高校野球・1回戦、龍谷大平安2-0津田学園」(25日、甲子園球場)

 津田学園のエース前佑囲斗投手(3年)は、0-0の延長十一回に2点を奪われた。

 死球と敬遠で1死一、二塁とすると、5番・奥村真大内野手(2年)に左翼線へ適時二塁打を浴び失点。さらに1死二、三塁では左犠飛を浴び追加点を許した。

 六回あたりから右手の指がけいれん気味になった影響で、回が進むごとに本来の投球ができなかったという。延長十一回には、ベンチは交代を選択肢に入れていた。それでも「自分でつくったピンチだったので。最後まで相手打者に向かっていく気持ちしかなかった」と、志願し投げ抜いた。

 11回170球を投げ4安打6奪三振2失点。佐川竜朗監督は「自分で行くと言いました。冬の頑張りの成果が出たと思う。2点はとられたけど、マウンドを守り抜いた。感謝ですね」とエースをねぎらった。

 またチーム全体については「近畿を代表するチームを相手に粘り強さを見せてくれた。選手たちの頑張りに成長したと感じる。1プレー、1球に粘り強さを感じた」と振り返った。

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