星稜奥川の変化球「消えた」「一級品」履正社の各打者、指揮官が脱帽

8回履正社2死一、二塁、星稜・奥川恭伸(1)の前に空振り三振に倒れた履正社・田上=甲子園(撮影・中田匡峻)
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 「選抜高校野球・1回戦、星稜3-0履正社」(23日、甲子園球場)

 出場チーム中2番目の本塁打数を誇る履正社も星稜のエース奥川恭伸投手(3年)を打ち崩すことができなかった。8番・野上を除いて先発メンバー全員が2三振以上を奪われた。選抜では過去2度の準優勝がある岡田龍生監督(57)も「どのボールも一級品。すばらしい投手です。140キロ台の速球があれだけ低めに決まると高校生では打てません。夏へ向けて、もう一度打線を鍛え直してきます。奥川君を打たないことには頂点を目指せない」と感心しきりだった。

 初回の打席で奥川が自己最速となる151キロ直球をファウルした1番打者の桃谷惟吹外野手(3年)は計2三振。「いままで見たことのないスライダーだった。第1打席のスライダーは消えました」と驚きの表情。2番の小深田大地内野手(2年)が「いままで対戦したことがない。手元ですっと落ちてくる」とフォークボールを絶賛すれば、最終回に一発出れば同点という場面で登場し、投ゴロ併殺打に倒れた井上広大外野手(3年)も「対策はしてきましたが、マシンの球と奥川君のボールでは切れが違いました」と脱帽するしかなかった。

 また6番の西川黎外野手(3年)は「決め球が浮いてこない。ストレートも低めで伸びがある」と報告。5番の内倉一冴内野手(3年)も「真っ直ぐも変化球も甘いところにはいってこない。フォークとチェンジアップがいいところに落ちてくるので打てない。柿木、根尾クラス」と昨夏の大阪桐蔭の主戦投手でプロ入りした2人を引き合いに出した。いきなり初戦で毎回の17K。星稜・奥川の2回戦が待ち遠しい。

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