高松商、甲子園はホーム 2月に学校グラウンドを阪神園芸が“聖地仕様”大改修

 「選抜高校野球」(23日開幕、甲子園球場)

 第91回選抜高校野球大会に出場する高松商(香川)が20日、甲子園練習を行った。軽快な動きを見せたナインが目指すのは、59年ぶり3度目の頂点。2月には、甲子園球場のグラウンド整備を手がける阪神園芸の協力によって学校グラウンドを“甲子園仕様”に改造した。万全の準備で聖地に乗り込み、大会第1日に春日部共栄(埼玉)との初戦に挑む。

 夢舞台のマウンドは慣れ親しんだ感触だった。軽快な動きでノックを受け、シート打撃では鋭い打球を飛ばした高松商ナイン。最後は投手陣が憧れの場所に上がり、気迫のこもった投球で30分間の甲子園練習を締めくくった。

 「小さいころからの夢だったので、幸せに感じました」とエース・香川卓摩投手(3年)。感覚を確かめながら約20球、キレのある直球や多彩な変化球を披露し、「投げやすかった。甲子園に近いマウンドを学校に作ってもらっていたので」と充実感を漂わせた。

 3年ぶりとなるセンバツに向け、2月に同校のグラウンドは“甲子園仕様”に生まれ変わっていた。甲子園球場の整備を手がける阪神園芸のスタッフ3人が来校。4日間をかけて内野の黒土が入れ替えられ、マウンドも甲子園と同等の高さと傾斜に新たに作り変えられた。

 普段はサッカー部など他の運動部とグラウンドを共有するため、「マウンドが削られて低くなっていた。土も荒れて、イレギュラーが多かった」と三好明彦部長(53)。約130万円の費用がかかったが、阪神園芸のスタッフからはトンボのかけ方など“神業”と呼ばれる整備技術も教わることができた。

 昨秋の明治神宮大会で4強入りしたチームは、3年前の準優勝を超える成績を目標に定め、大会第1日の初戦・春日部共栄戦を迎える。独特の聖地の雰囲気にも気後れすることはない。香川は「自分の力を発揮して、1つでも多く勝ちたい」と力強く誓った。

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