優勝候補 星稜のエース奥川「マウンドは投げやすい印象」
「選抜高校野球」(23日開幕、甲子園球場)
優勝候補の星稜が甲子園練習に登場。エース・奥川恭伸投手(3年)はマウンドで直球、スライダー、フォークを交えた7球を投げて甲子園のマウンドの感触を確認した。「マウンドは投げやすい印象」。23日の履正社との初戦に向け、自然と沸き上がる緊張感を受け止めた上で、戦う意気込みだ。
「元々、緊張しやすいので。その緊張が今までもいい方向にいってくれてると思いますし、緊張感を楽しんでやりたい。最大限のパフォーマンスを発揮するには緊張感が必要だと思う」
緊張を嫌がるのではなく、あるものとして受け止めた上でパフォーマンスにつなげる。そこに奥川のハートの強さが見える。この日の甲子園練習でも、笑顔を浮かべることが多かったが、このスタイルを履正社戦にも持ち込んでいく。
「絶対に野手に不安を与える態度は取らないように。ミスが出てもフォローできるようにしたい」
星稜が優勝候補に挙げられ、自身は大会ナンバーワン投手という評価を受けている。その中での戦いとなる。「甲子園に立って、もうすぐ試合があるという実感が湧いてきたので、残りしっかり調整したいなと。(初戦まで)体のキレを出していくためにみっちりやっていこうかなと」と気を引き締めていた。