中日ドラ1根尾「ほっとしている」OP戦初安打 16年甲子園V今井撃ち

 「オープン戦、中日0-3西武」(14日、ナゴヤドーム)

 乾いた音を残した打球が三遊間を抜けていく。スコアボードにともった「H」ランプ。中日のドラフト1位・根尾(大阪桐蔭)の記念すべき1軍初安打。「ヒットゾーンに飛んだので抜けたかなとは思いました」。こともなげに振り返った。

 初回1死。マウンドには西武・今井。根尾が高校3年間で唯一出場できなかった2016年夏の甲子園優勝投手だ。「最初から出してもらったので攻めていこうと」。スタメン2番として、臆することなく立ち向かう。1ボールからの2球目、外角低め150キロ直球を迷わずたたいた。

 前日13日の阪神戦。プロ初打席は初球からストライクを2球見逃し、空振り三振に倒れていた。「昨日は受け身だったので」。失敗を糧にし、ファーストストライクを逃さなかった。

 1軍初のスタメンで初安打、そして遊撃で初のフル出場。守っては4本のゴロをさばいた。それでも「1本出た後はうまく打ち返せなかった」と反省ばかり。見逃し三振、投ゴロ、空振り三振。4打数1安打に終わった現実を悔やんだ。

 与田監督は「一つ一つの良かった、悪かったが(本人にとって)吸収になる。徐々に慣れてくれれば良いと思う」と大きな目で見ている。

 試合前には西武・山川の申し出でバットを交換した。「感じたものを明日以降につなげていきます」。15日からは再び2軍へ。2日限りの「体験」で得た財産を持ち帰り、次は正真正銘の「昇格」を勝ち取ってみせる。

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