「強化試合、日本代表２－４メキシコ代表」（９日、京セラドーム大阪）

　浪速の新助っ人が、メキシコの実力を知らしめた。今季からオリックスに加入したメネセスが、４打数４安打３二塁打の大暴れ。逆転勝ちの立役者となり「とてもうれしいよ」と頬を緩めた。

　二回にチーム初安打となる左中間二塁打を放つと、四回は同僚の山岡から右中間フェンス直撃の二塁打。六回は中前打で好機を拡大し、最後は八回の中越え二塁打で貴重な追加点の口火を切った。

　オープン戦では打率・５７１と絶好調。代表戦でも日本の投手から快音を響かせ「かなり適応できている。いいタイミングで打てている」と自信を深めた。母国や米国との違いにも「野球は野球。ストライクをしっかり捉えて打つことだけ心がけている」と好球必打の基本を強調した。

　痛打を浴びた山岡も「いいバッターですね。複雑ですけど…」と脱帽。九回には右飛でタッチアップを狙った一走・京田を好送球で刺し、守備でもみせた。４番の攻守にわたる活躍で先勝。フィロバ監督は「非常に満足している。明日もしっかり勝つ」と上機嫌だった。