巨人・岩隈、メジャー流調整 ベース手前に捕手座らせ投球
「巨人春季キャンプ」(21日、那覇)
巨人の岩隈久志投手(37)が21日、3日連続となるブルペンでの投球練習を敢行した。この日はメジャーでも駆使した独自の調整法を披露。捕手をベースよりも前に座らせ、通常よりも短い距離で29球を投じた。
「傾斜のところで、角度をつける練習ができた」と狙い通りの内容に納得の表情。捕手を立たせた状態でも25球を投じ、「すごい疲れた。でも良かった」。額の汗をぬぐうと、充実感が漂った。
キャンプ当初は右ふくらはぎの違和感で出遅れていたベテラン。だがここにきて一気に遅れを取り戻しつつある。連日のブルペンでの投球に「強度は強くなってきた。リリースのタイミングも合ってきているのかな」と手応えは日に日に増している。宮本投手総合コーチも「一段一段、しっかりと階段を上っている」と目を細めた。
3月中の実戦登板を視野に入れ、調整を続ける岩隈。大きな期待を背負う日米通算170勝右腕が実戦に向けギアを上げ始めた。