巨人・沢村、守護神復活あるぞ はり治療ミスから2年…抑え争いに殴り込み

 「巨人春季キャンプ」(15日、那覇)

 巨人の沢村拓一投手(30)が15日、沖縄2次キャンプでシート打撃に登板。打者18人を相手に2安打9奪三振の快投を演じ、守護神奪回をアピールした。原監督は「非常によく映りました」と絶賛。最有力候補の新外国人ライアン・クック投手(31)=前マリナーズ=との抑え争いが白熱しそうな気配だ。

 し烈なのは先発ローテ争いばかりではない。沢村が守護神争いに殴り込みをかける快投。本塁後方の“原タワー”から投球を見つめた原監督を何度もうならせた。

 2ボール2ストライクからの特別ルール。1球1球集中し、制球を乱すことなく打者を封じた。先頭、炭谷にはカットボールでバットをへし折り遊ゴロ。直球、フォークもさえ渡り、奪った三振は9K。バッテリーを組んだ阿部から「ナイスボール」と声をかけられた。「全球種が勝負球のつもりで投げた。実戦がどんどん増えていったら状態も上がっていく」と本人は確かな手応えを口にする。

 今季「クローザーに戻って、勝負したい」とセーブ王を獲得した16年以来の守護神返り咲きを目指している。17年の開幕前には、はり治療の施術ミスの可能性もあり1年棒に振った。肩の不安を感じさせない投球に、原監督も「制球力、球種も含めて、非常によかった」と絶賛。新外国人・クックを守護神最有力候補に挙げていたが「ペナントレースは長いから。仮に最初は違った形でだったとしても、やっぱりいいコンディションでいてくれるのは大事」とストッパーへの期待もほのめかした。

 スタンドから偵察した阪神・古里スコアラーは「球に力はあるし安定感のある投球だった。実績もあるから抑えでの起用の可能性もあるとみている」と今後も動向を注視していく方針。守護神の座を目指す剛腕・沢村の復活は、原巨人の確かな戦力になる。

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