「楽天春季キャンプ」（６日、久米島）

　野生＋理論で覚醒の時だ。楽天・オコエ瑠偉外野手（２１）がランチ特打とフリー打撃で柵越えを連発。右方向にも一発が飛び出すなど、オフに動作解析を経て取り入れた新打撃フォームで、成長の一端を示した。

　これまでの打撃は身体能力任せで「感覚が６～７割を占めた」。しかしオフに動作解析を行い、専門家から座学を含めて理論を吸収したという。詳細は明かさなかったが「理論を時間掛けて学んだ。ちゃんと頭で理解して」取り組んだフォーム改造で「中堅から右方向の伸び方が変わった」と成果を実感する。

　ランチ特打で１２０スイング中２５本、フリー打撃で３４スイング中１０本の柵越え。平石監督も「取り組む姿も、会話１つにも成長は感じる」と目を細める。ＮＥＷオコエが、虎視眈々（たんたん）と外野の一角を狙う。