日本ハム・清宮 右手首OK!2カ月半ぶりフリーで7本柵越え「気持ちいいですね」

 日本ハムの1軍合同自主トレが29日(日本時間30日)、米アリゾナで始まった。右手首痛からの復帰を目指す清宮幸太郎内野手(19)は、昨年11月の秋季キャンプ以来となる屋外フリー打撃を再開。28スイングで7本の柵越えを披露し、順調な回復ぶりをアピールした。

 不安げな表情で打撃ケージに入り、グリップにテープを巻いたバットを握る。痛めていた右手首の状態を確認しながら、1球1球をかみしめるように振り抜いた。次第に強度を上げ、28スイングでオーバーフェンスは7本。清宮が約2カ月半ぶりの屋外フリー打撃で、自慢の打力を見せつけた。

 昨年のアリゾナキャンプでは右手親指痛の影響で本格的な打撃練習を回避していたが、「気持ちいいですね」と汗を拭った。最後は2球連続で柵越えし、納得の表情で打撃ケージを出た。心配顔が一転、「もっと振れます」と自信に満ちた本来の顔に戻った。

 見守った栗山監督も「打っている感じとしては悪くない。自分の得意なものがある人たちは、それをやるのが一番いい」と高評価。キャンプ初日から全体メニューを課し、実戦でレギュラーになり得る実力かを見極める。期待するのはチームをけん引する姿であり、天真らんまんに野球を楽しむ姿だ。

 完全復帰へ向けて、大きな一歩を踏み出した清宮は「グラウンドではできなかったので、その辺を慣れることができればなと思います」と静かに闘志を燃やした。球春到来まで残り2日。もう後ろを振り返ることはない。

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