巨人 レギュラー争いの構図は…外野手は7選手が1軍スタート

 巨人は21日、2月1日から宮崎市で行う1軍キャンプメンバー34選手を発表した。

 丸ら新戦力が加入し、チームは変貌。現時点でレギュラーと呼べるのは遊撃・坂本勇、三塁・岡本、中堅・丸の3人だけと言えそうだ。まもなく幕開けとなるレギュラー争いの構図を、各ポジションごとに追っていく。

 まず、捕手は強肩小林、原監督が就任後「最初の願い」と熱望して獲得した炭谷、4年ぶり捕手に復帰した阿部の3人が1軍メンバー入り。打力が光る大城と宇佐見は2軍スタートとなった。日替わりでの起用となる可能性もあるが、軸となるのは誰か。

 一塁はビヤヌエバと中島が争う格好だ。昨季メジャー20発のビヤヌエバは5番の最有力候補。日本野球への適応に苦戦するようだと、実績のある中島の出番となりそうだ。

 二塁は3年目の吉川尚がリードするが、ライバルも黙っていない。2年目の田中俊も走攻守でセンスがあり、吉川尚がコンディション面も含めて隙を見せるようだと、レギュラーを奪う能力を秘める。山本は粘り強い打撃で対抗したい。

 三塁は岡本。指揮官は自身も守ったホットコーナーを託し、さらなる飛躍に期待する。ただ、守備面での不安やチーム事情で一塁、外野へ戻る可能性も。原監督はあらゆる面で決断が早く、ビヤヌエバの三塁起用も含めて流動的となりそうだ。

 外野手は7選手がメンバーに入ったが、中堅・丸以外は絶対的な存在が不在。原監督の評価が高い陽岱鋼、さらに一昨年の本塁打王ゲレーロが残り2枠の有力候補。ただ、実力者の亀井に長打力を備える和田恋、さらに快足が持ち味の重信と松原まで、全員にチャンスがありそうだ。

 投手陣は17人。菅野、山口俊の開幕ローテ入りは確実な状況で先発は実質、残り4枠か。昨季結果を残したメルセデスやヤングマン、今村、コンディション次第の岩隈、昨季不調の田口らの争い。先発や中継ぎの枠にはまらず、高田や大江、ドラフト1位・高橋優、15年ドラフト1位の桜井、谷岡はアピールのチャンスだ。守護神候補は新助っ人のクックが最有力だが、沢村も意欲十分だ。

 オフに手術を行ったマシソンは3軍、上原は2軍でスタート。「まず、自分のチームをどう戦う“軍”にするか。これがまず、一番の大きな作業」と原監督。し烈な争いに、注目が集まりそうだ。

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