オリックスのドラフト１位・太田椋内野手（１７）＝天理＝が１８日、大阪市此花区の球団施設で初めてフリー打撃を行った。楽天・浅村をほうふつとさせる広いスタンス、大きなフォロースルー。本家はＦＡで獲得を狙ったものの門前払いの屈辱を味わったが、ここに浅村２世がいた。

　室内練習場で約４０スイング。豪快なスイングで快音を響かせた。昨夏の大会終了後から練習していたという木製バットにも対応力の高さを示した。見守った下山打撃コーチは「可能性を感じます。浅村のようなバットの使い方をする。大きく育てたいですね」と好印象を口にした。

　太田は「高校のコーチにも似ていると言われて、浅村さんの打撃動画をずっと見ていました。右方向へ長打が打てる大きなフォロースルーを参考にしていました」と話した。

　コーチをうならせる打撃に、守備も自信を持つ。「いつかは浅村さんのように攻守で貢献できる選手になりたい」。本家にＦＡでフラれた悔しさは、太田が晴らしてくれるはずだ。