楽天・嶋、正捕手譲りま宣言 「最低130戦出場」数字にこだわる
楽天・嶋基宏捕手(34)が15日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の1億円でサインした。来季は即戦力のドラフト2位・太田光捕手(22)=大商大=が加入し、岡島豪郎外野手(29)の捕手再転向も決まっているが、正捕手の座は譲らないと宣言した。
「来年は35歳になるけど、同じ成績だったら若い選手を使うだろうと思うので、レギュラーだな、という数字を残さないといけない」。今季は113試合出場で、打率・206。かねて「最低でも130試合には出ないとレギュラーとは言えない」と話しており、到底納得できる数字ではない。“ポスト嶋”の座を巡って正捕手争いも激化の様相を見せており、危機感を胸に来季に挑むつもりだ。
「チームが勝つことで評価されるポジション。勝つために何ができるか。野球としっかり向き合って一生懸命やりたいと思います」。ベテランの口調が熱を帯びた。