センバツ21世紀枠は3校が出場 清水桜が丘は日本代表多数輩出 9地区候補校メモ

 日本高野連は14日、第91回選抜高校野球大会(来年3月23日開幕、甲子園)の21世紀枠候補の9校を発表した。釧路湖陵(北海道)、八尾(大阪)、熊本西などが選ばれた。

 21世紀枠は01年から導入され、環境面の困難を克服したチームなど、成績以外も加味。この日、11月に発表されていた各都道府県推薦校から、全国9地区で各1校ずつに絞り込んだ。来年1月25日の選考委員会で、21世紀枠での出場3校を含む、全32校の代表が決定する。

 【以下、9地区候補校】

 ▽北海道 釧路湖陵

 秋季道大会4強、甲子園出場なし。

 1913年創立。北海道東部屈指の進学校で野球部は自律野球の方針のもと、文武両立を実践。

 ▽東北 古川(宮城)

 秋季県大会準優勝、地区大会4強、甲子園出場なし。

 1897年創立。宮城県北の進学校。シンガーソングライターのさとう宗幸らを輩出。

 ▽関東・東京 石岡第一(茨城)

 秋季県大会4強、甲子園出場なし。

 1910年創立。農学校を母体として農場実習で全部員が揃わないなどのハンディキャップを克服し、強豪校を倒して茨城県ベスト4に進出した。

 ▽東海 清水桜が丘(静岡)

 秋季県大会準優勝、地区大会1回戦敗退、甲子園は清水商時代に春2回、夏1回出場。

 2013年に県立庵原と市立清水商を再編整備して2013年に新設された普通科、商業科の併設校。サッカー部は清水商時代には清商(きよしょう)の愛称で知られ、元日本代表の小野伸二、川口能活、名波浩らを輩出している。

 ▽北信越 金津(福井)

 秋季県大会準優勝、地区大会1回戦敗退。甲子園出場なし。

 所在地は福井県最北端のあわら市。過疎化が急速に進み、野球部も慢性的な部員不足に悩まされながらも、野球人口の拡大に向けた保育園児や小学生への普及などボランティア活動に取り組んでいる。

 ▽近畿 八尾(大阪)

 秋季府大会16強、甲子園出場は春6回、夏4回。元南海の木村保がエースだった1952年の夏の選手権大会では準優勝している。

 1895年創立。学業と部活動を両立させ、今夏南大阪大会では8強進出。野球部は「愛されるチーム」「応援されるチーム」をつくることが指導方針。部員は校内でのあいさつの励行や地域の清掃活動にも貢献している。

 ▽中国 平田(島根)

 秋季県大会準優勝、地区大会1回戦敗退。甲子園出場なし。

 1916年創立。過疎化が進む地域にあって積極的なボランティア活動で地域と強いつながりをもち、野球先進地域を目指して町おこしに励んでいる。野球部の活動目標は「甲子園で皆と一緒に校歌を歌うこと」

 ▽四国 富岡西(徳島)

 秋季県大会3位、地区大会4強進出。甲子園出場なし。

 1896年創立。徳島県南部を代表する進学校。2001、2008年にも四国地区21世紀枠に推薦されている。

 ▽九州 熊本西

 秋季県大会準優勝、地区大会8強。甲子園出場は春1回。

 1975年創立。部員は全員が地元中学出身。軟式野球経験はあるが硬式経験者はいない。今年11月には、2年生部員が練習試合で頭部に死球を受けて亡くなる悲しい出来事もあった。

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