日本ハム“お家芸”トレードで戦力補強 ここ5年で12球団トップ10例目

 日本ハムは11日、高梨裕稔投手(27)、太田賢吾内野手(21)とヤクルト秋吉亮投手(29)と谷内亮太内野手(27)のトレードが成立したと発表した。

 日本ハムにとって、トレードは“お家芸”といえる。ここ5年で、12球団トップとなる10例目。過去、FA補強はヤクルトから稲葉を、ソフトバンクから鶴岡を獲得した2例だが、ドラフトに加えてトレードで戦力の底上げを図っている。

 13年に糸井を放出してトレードを成立させたこともあったように、“出血”も恐れない。今回のトレードでも16年の新人王右腕、高梨を放出。先発要員を削るのは痛手だが、最大の補強ポイントを埋める形で、右サイドハンドで実績もある秋吉を獲得した。

 トレードで獲得した選手を、積極起用するのは日本ハムのスタイルだ。今季CSファーストSソフトバンク戦の第3戦で先発した杉浦は、ヤクルトからの移籍組。新天地でその才能が開花した大田、左の中継ぎとして欠かせない存在となった公文はともに巨人からトレードで加入した。

 巨人で伸び悩んでいた大田は加入時、「ハムの選手はめちゃめちゃバットを振るんです」と刺激を受け、持ち味であった思い切りの良さを取り戻した。栗山監督からも多くチャンスを与えられ、「フルスイングで三振してもいい」と背中を押された。トレードでは環境を変えることでその能力を発揮させたい選手を狙うことも少なくないが、大田はその好例といえるだろう。

 今年のドラフトでは吉田(金足農)ら、甲子園のスター選手を多く獲得。一方で、オリックスを自由契約となったベテラン金子の獲得にも即座に動いた。着実にチーム作りを進める日本ハムに、ファンの期待も高まりそうだ。

 以下、ここ5年の12球団トレード実績数

 日本ハム10

 巨人6

 楽天5

 ヤクルト4

 阪神4

 中日4

 ソフトバンク4

 オリックス3

 西武2

 DeNA2

 広島1

 ロッテ1

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