オリックス・Ｔ－岡田外野手（３０）が５日、日本ハム入りが決まった元同僚の金子千尋投手（３５）を打倒することを誓った。

　「対戦するからには打ちたいと思います。やりづらさはない。紅白戦でも対戦したことがないので、どんな球を投げるのか楽しみ」

　入団以来、１３年間チームメートだった。主砲とエースとしてチームを支えてきたが、来季からは敵として相まみえることになる。

　「見ていて勉強になる。尊敬する先輩の一人でした。（打つことが）恩返しになるかもしれない」

　自身は今季、キャンプで痛めた右脇腹の影響もあり、わずか９７試合の出場で打率・２２５、１３本塁打、４３打点に終わった。

　「本当に不本意なシーズン。何一つ納得できる数字はない。悔いが残ります」

　来季は３年契約の３年目。年俸は変動制だったが、現状維持でサイン。海外ＦＡ権も取得しているが、森川本部長補佐からは「ウチにとってかけがえのない選手」と新たな複数年契約の用意があることも告げられた。

　Ｔ－岡田は「こういう選手になれたのも、この球団にいられたから。もっともっと恩返ししないといけない」と言った。まずは来年の開幕カードでぶつかる日本ハム戦から。元エースを打って、恩返しのシーズンをスタートさせる。