オリックス、金子に異例の特権 自由契約でも残留あり
オリックス・金子千尋投手(35)が21日、大阪市内の球団施設で自主トレ後、自由契約か残留か悩める胸中を明かした。
「残留するのか自由契約を選択するのか、気になるところだと思いますが、自由契約を選択する可能性もあるのかなと思っている」
シーズン終了直後に今季年俸6億円から球界最大減俸となる5億円減となる1億円の提示を受けた。その後2度、球団側と話し合いの場を持ったが、結論は出ていない。
「14年間ここでプレーして、オリックスのことも大好きですし、一緒にやってきた仲間、裏方さんもいる。そういう人たちのためにも一緒に優勝したい思いもある。逆に好きだからこそ、若返るチームにマイナスになるかもと自問自答している」
チーム愛を口にする一方で「自由契約を選択しても、残留を認めてもらったので」と、他球団の話を聞いた上で残留も選択できる“FA権”まで確約させた。長村球団本部長は「万が一にそうなったらということ」と自由契約ありきではないと念を押したが…。
「正直、僕も分からない」と金子。提示額の変更はなく、金子自身も条件闘争ではないと強調する。目指すべき着地点すら見いだせぬまま、エースのオフは混迷を深めている。