侍・岩貞、本領発揮 これぞ猛虎左腕の実力や!

 「日米野球、MLBオールスター1-4侍ジャパン」(15日、ナゴヤドーム)

 猛虎戦士が意地の好投を見せた。五回2死一、二塁で登板した岩貞祐太投手(27)は、ピンチを切り抜け2回1/3を2安打無失点。今大会に29人目での追加招集で参戦した左腕が日本の最終第6戦勝利に貢献すると同時に、2020年東京五輪への大きな可能性を示した。日本は通算成績5勝1敗で大会を終えた。

 左腕の意地が最強軍団を上回った。4点リードの五回2死一、二塁。球数制限の80球を投げた先発・笠原に代わり、岩貞が2番手でマウンドへ向かう。1つ歯車が狂えば流れを手放してしまう場面。だが、ナ・リーグ新人王のアクーニャをスライダーで空振り三振に斬り、見事に危機を切り抜けた。

 「ホッとしました。迷惑を掛けなくて良かった」と笑顔の岩貞。ただ心の中は違う。「笠原が頑張っていた。何とかベストボールで打ち取りたい気持ちだった」と静かな闘志が燃えさかっていた。

 急きょ、29人目での追加招集で参加した日米野球。状態は決して良くなかった。7日の壮行試合・台湾戦では1回5失点。それでも必死の調整を続けた。

 「ボールはともかく、腕を振って投げられるようになった」。チェンジアップが持ち味の笠原の後を投げることを考え、スライダー主体の投球に変更。右打者の内角への制球は精度を欠いたが「自信があった」という外角からのスライダーを有効に使い2回1/3を無失点と好結果を示した。

 猛虎から唯一、代表に名を連ねた岩貞。貴重な経験を糧に「最下位から汚名返上ができるようにチームに貢献したい」と話す。猛虎再建の礎を担えば、その先に東京五輪への可能性が広がっている。

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