札幌大谷、甲子園未経験校が神宮制覇 エース西原「頭が真っ白」
「明治神宮野球大会・高校の部決勝、札幌大谷2-1星稜」(13日、神宮球場)
初出場で初優勝を飾った札幌大谷・西原健太投手(2年)は強打の星稜打線をわずか1安打に抑える快投で大きく貢献した。失点はスクイズによる1点のみ。最後の打者を二ゴロ併殺に仕留めてナインがマウンドに駆け寄ると、「頭が真っ白でした」と歓喜の輪の中心で指を突き上げた。
エースが最高の投球で頂点へと導いた。この日最速140キロの直球は球速以上の球質で打者を押し込み、チェンジアップとのコンビネーションも抜群。安打を許した五回にスクイズで先制点を許したが、最後まで崩れずに投げきった。
今夏の甲子園メンバーが多く残る星稜に対し、「テレビで見ていた選手がいたので楽しみだった」と対戦に心を躍らせた。経験豊富な相手に対し、物おじすることなく「あっという間でした」と1時間36分を楽しんだ。
甲子園出場経験はないが、北海道勢としては2005年に田中将大(現ヤンキース)を擁した駒大苫小牧以来の優勝となった。神宮王者になったからといって、おごることはしない。「また勝てるようにやっていきたい」。冬場も雪の積もる北の大地で鍛錬を積む。