「ヤクルト秋季キャンプ」（１１日、松山）

　ヤクルトは１１日、松山秋季キャンプで８人対８人の変則紅白戦を実施した。『考える』が今キャンプのテーマ。チーム分けや打順から、野手が少なく基本は外野を２人で守る中でどんな作戦を取るのか。全て任された選手たちが知恵を絞った。

　四回表には、奥村、宮本と小技の利く左打者が続く場面で、白組が内野３人、外野３人のシフトを敢行。大胆な守備陣形で打ち取った。五回表には大村に対し、内野に５人を配した（結果は三振）。

　投手と打者のタイプ、走者の有無、配球も加味してポジショニングなどを変更。白組の監督を務めた西浦は「向こうも考えるだろうし、迷わせられるというのも感じた。いろいろ考えることで、新しいことが見えてくるかも」と振り返った。

　小川監督は「考えてやろうという認識はできたと思う」と評価。宮本ヘッドコーチは「エンドランとか盗塁とか、もうちょっと動いてみることをやって欲しい」と攻撃面で注文を付けた。変則紅白戦は１８日にも予定。野球脳をさらに磨き上げる。