ヤクルト、脳トレで思考力アップ ランチタイムに漢字や計算 紅白戦は選手にお任せ
「ヤクルト秋季キャンプ」(2日、松山)
1日に現地入りしたヤクルトの秋季キャンプは2日、愛媛県松山市で本格的な練習を開始した。チームの底上げへ、あの手この手で小川淳司監督(61)がテーマに掲げる「思考力アップ」に着手した。
まさに“勉強の秋”だ。前夜に行われたミーティングは、なんと3時間半以上。選手提出のレポートを基に、首脳陣が個々に指導の方向性を伝え、互いの意見をすり合わせた。
そして、この日からは猛練習の合間のランチタイムを利用して、漢字や計算による“脳トレ”を実施。約半数の選手が、机で問題に向き合った。さらにキャンプ中盤以降には、8人対8人の変則紅白戦を2試合予定。打順やポジションは選手に考えさせる。
すべては思考力を養うため。宮本ヘッドコーチは「野球アタマがない選手が多いんでね。練習量をこなす中で、どれだけ質を上げられるか。(紅白戦は)打者を見ながら外野を3人にするのか、内野にするのかとか、考えてやらせたい」と意図を説明した。
頭も体もみっちりと鍛える3週間。5年目の奥村は「みんな何をしなきゃいけないのか考えながらやっているので、前向きに練習できる」と効果を証言。上々の滑り出しに小川監督は「みんな頑張ったんじゃない」とニンマリだった。