巨人からドラフト５位指名された松井義弥内野手（１８）＝折尾愛真＝が２９日、北九州市内の同校で井上チーフスカウト、武田スカウトから指名あいさつを受けた。高校通算４０本塁打で“九州のゴジラ”の異名を持つ１８歳は元祖・ゴジラ超えの目標を立てた。

　同じ名字の先輩・松井秀喜氏を意識した。高校時代の本塁打６０本には届かなかったが、１９１センチ、９０キロ、足のサイズ３０センチはいずれもレジェンドを上回る。スカウトから松井を超えるスケールの大きい選手に、と声をかけられると「そう言ってもらえるのはすごくうれしい。それ以上にやってやろうという気持ち。将来はタイトルを総なめじゃないけど、いっぱい獲りたい」と目を輝かせた。

　パワーは規格外。中学時代、打撃練習中に右翼後方の校舎の窓を破壊したことも。高校入学後は１日７合の白米を食べ、体を作った。今は、高校時代の松井氏のようにニキビの多さが悩みと言い「機会があれば（松井氏に）聞いてみたいです」と笑った１８歳。愛きょうのあった先輩のように、万人に親しまれるスターになる。