25日運命のドラフト 右の大砲立正大・伊藤、広角に打てる長打が持ち味

 NPBドラフト会議がいよいよ25日に開催される。大阪桐蔭・根尾&藤原や、東洋大の上茶谷、甲斐野、梅津の「1位候補トリオ」に関心が集まる中、玄人好みの実力派も候補に名を連ねる。立正大・伊藤裕季也内野手(22)は東都を代表する右のスラッガーだ。

 ドラフトイヤーに評価をどんどん上げていった。立正大・伊藤裕の人気は高まるばかりだ。最大の持ち味は、広角に長打を打てるバッティング。特に逆方向への打球の伸びは目を見張るものがある。今春のリーグ戦ではドラフト1位候補の東洋大・上茶谷から右翼スタンドへ、一発を突き刺した。

 今夏の侍ジャパン大学代表入りを果たし、国際大会を経験したことで意識は大きく変わった。海外の投手と対戦し、「真っすぐがすごく重い」と威力を痛感。高いレベルでプレーするためにも、強い直球に負けないことをテーマに掲げた。

 世界を舞台に戦ったことで、打撃を一新した。これまでの変化球待ちで速球に対応するスタイルから、「真っすぐを待って、変化球をためて打てることを目指しています」と説明。今秋は2割台と打率こそ落としたが、4二塁打、2本塁打で安打の半分以上が長打と力強さには磨きがかかっている。

 17日のリーグ戦最終打席では、左翼へ特大アーチをかけた。目標とする選手には同じ東都出身(青学大)の井口(現ロッテ監督)の名を挙げ、著書を読むほど憧れは強い。通算24本塁打などリーグの打撃記録に名を残す東都の先輩のように、プロの世界でパンチ力、勝負強さ、機動力のそろった万能選手を目指す。

 ◆伊藤 裕季也(いとう・ゆきや)1996年8月30日生まれ、22歳。三重県四日市市出身。181センチ、90キロ。右投げ右打ち。内野手。浜田小4年から野球を始め、港中ではトップエースに所属。日大三では2年秋からベンチ入り。立正大では2年春からリーグ戦(2部)デビュー。50メートル走6秒2、遠投100メートル。

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