ドラ1候補の立命大・辰己 2安打もリーグ記録に1本及ばず… それでも首位打者に

 「関西学生野球秋季リーグ第8節第3日・立命大11-2同大」(22日、わかさスタジアム京都)

 今秋ドラフト1位候補・辰己涼介外野手(4年・社)は5打数2安打で、大学通算122安打で全日程を終了。田口壮(関学大)が持つ123安打の連盟記録にあと1本及ばなかった。それでも大学通算安打数は歴代単独2位。今季は打率・375で自身初の首位打者に輝き、外野手部門のベストナインにも選ばれた。

 「1番・中堅」で先発して、初回の1打席目は遊ゴロ。2回2死一、二塁で迎えた2打席目に、左中間二塁打を放った。

 四回1死の3打席目は、遊撃右への鋭いゴロを放って一塁セーフとなったが、遊撃手の悪送球と判定されて失策となった。

 五回は中犠飛。5打席目の八回1死は、50メートル走5秒7の俊足を飛ばして二塁内野安打。リーグ記録に王手を掛けた。

 九回は打者2人が出塁しなければ、打席が回ってこない状況から、チームメートがつないで2死一塁で6打席目が回ってきた。しかし、初球のチェンジアップを引っかけて二ゴロに倒れた。

 「最後はみんながつないでくれて『そういう星の下に生まれているんだな』と思って、ホームランを打ったろうと思ったんですけど…。チェンジアップで。最悪や、と思いましたが、みんながつないでくれたことは感動しました。(サッカーの)本田さんじゃないけど、清々しいですね。本当に記録にこだわっていなかったので」と周囲を笑わせた。

 大学最後のリーグ戦は12試合に出場し、リーグ最多の18安打、同最多の7盗塁を記録した。53打席に立って三振はわずか2。優勝は逃したが、能力の高さを示した。

 25日のドラフト会議に向けては「(力を)出すところまで出し切ったけど、これ以上出ないところからまた出せた。ワクワクしているし、期待を込めて祈っていたい」。笑顔で大学野球生活を終えた。

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