「東都大学野球、東洋大８－０国学院大」（１８日、神宮球場）

　今秋ドラフト上位候補の梅津晃大投手（４年・仙台育英）がリーグ戦初勝利を挙げた。５点リードの五回から登板し、４回無失点。通算１１試合目にして待望の白星をつかんだ。

　試合終了後、主将の中川圭太内野手（４年・ＰＬ学園）からウイニングボールを受け取ると、梅津の笑顔がはじけた。「初勝利まですごく長かったけど、野球をやってきてよかった」。プロから注目を浴びながら、ラストシーズンを迎えたここまで未勝利。誰よりも勝利に飢えていた右腕が、ついに報われた。

　気持ちは吹っ切れていた。この日は救援待機。４番手としてマウンドに上がると、「これまではかわすピッチングだったんですけど、きょうは真っすぐで強気にいけた」。この日最速１５１キロを計測した直球を軸に圧倒。味方の好守にも助けられ、４回を投げ一人の走者も許さなかった。

　優勝へ向け１敗もできない状況の中、チームの勝ち点３獲得にも貢献できた。「チームとして勝つことがうれしい」。勝利の味を知った右腕の勢いで、４連覇へと突き進む。