ソフトバンク、CS最多タイ1試合5発で快勝 工藤監督「野球の神様宿ってくれた」

 「パCSファーストS・第3戦、ソフトバンク5-2日本ハム」(15日、ヤフオクドーム)

 レギュラーシーズン2位のソフトバンクが3位の日本ハムを5-2で下し、5年連続でファイナルS進出を決めた。アルフレド・デスパイネ外野手(32)の2打席連発や松田宣浩内野手(35)の左中間ソロなど、CSタイ記録となる1試合5本塁打で5点を奪った。ファイナルSはセ、パともに17日に開幕し、セはリーグ3連覇の広島が3位巨人と、パは10年ぶりにリーグ優勝した西武がソフトバンクと顔を合わせる。

 ド派手にファイナルS進出を決めた。1試合5本塁打CSタイ記録。お立ち台に上がった工藤監督は「打席の中でみんな集中して甘い球を逃さなかった。そこに野球の神が宿ってくれたと思う」と目を細めた。

 今季12球団トップ、球団史上2位の202本塁打を記録した打線が一発攻勢を見せた。初回に明石が右越えの先制ソロを放つと、同点の四回に、まず先頭のデスパイネが「何とか出塁と思っていたが、良い打撃ができた」とうなずく2戦ぶりの今CS2号勝ち越しソロを中堅に運んだ。

 さらに1死から第2戦まで無安打だった松田宣が左中間へ一発。熱男ポーズで沸かせ「自分のいいスイングができた。いい追加点になったし、良かったです」と振り返れば、王球団会長も「これでいつもの松田らしいプレーができるんじゃない?あさって(17日)からの試合に弾みがつく」と大喜びだ。

 六回にはデスパイネが左翼ポール際の上段にこの日2本目の特大弾を放ち、続く中村晃も自身2戦連発。2者連続アーチで突き放した。2年連続日本一に向け、リーグ優勝の西武が待つファイナルSに臨む。工藤監督は「ファーストステージ代表として西武と戦い、日本シリーズにいけるようにしっかり頑張りたい」とリベンジを誓った。

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