部員15人の川島が徳島大会初制覇 4年ぶり四国大会へ

 「秋季高校野球徳島大会・決勝、川島7-4徳島商」(14日、鳴門オロナミンC球場)

 決勝と3位決定戦が行われ、部員15人の川島が徳島商を下し、初優勝を果たした。3位決定戦は富岡西が池田に快勝。27日に開幕する四国大会(香川・レクザムスタジアムなど)には川島、徳島商、富岡西の3校が出場する。

 部員15人の川島がチーム一丸で初優勝をつかみ取った。マウンドに集まり、笑顔で抱き合う選手たち。その姿を見つめながら、就任2年目の山根浩明監督(27)は「持っている以上の力を出せた。全員がそれぞれの役割をしっかり果たしてくれた」と目を細めた。

 打線が四回に4点を先制。援護を受けたエース・細谷海斗投手(2年)は伸びのある直球とスライダー、スプリットなどを低めに集めて徳島商打線に立ち向かった。七回に3点を失うなど終盤はピンチの連続だったが「バックが守ってくれると信じて投げた」。夏場の故障で出遅れ、今大会は背番号10をつけるエース右腕は、11安打を許しながらも粘りの投球でリードを守り抜いた。

 県西部の吉野川市に学校がある川島。2010年には21世紀枠でセンバツに出場した。しかし、近年は少子化などの影響で部員の減少傾向が止まらない。

 そんな中、27歳の山根監督は「地元の子だけで甲子園に行こう」とナインに呼びかけてきた。学校に寮はなく、15人は全員が自宅から通っている。紅白戦もできない人数だが、工夫とチームワークで戦力を高めてきた。

 1位校として挑む4年ぶり4度目の四国大会。細谷は「他県のチームはどこも強いと思う。まずは1勝したい」と目標を掲げた。15人はこの勢いのまま、センバツ出場がかかる舞台へ乗り込む。

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