充実の表情で決戦の地に入った。ソフトバンクとのＣＳファーストＳに臨む日本ハムの清宮幸太郎内野手（１９）は１２日、宮崎空港で「ここでしかできないことがあったのですごく良かった」とうなずいた。みやざきフェニックス・リーグで４試合に出場。１２打数３安打１本塁打３打点。打撃練習では打球の勢い、飛距離ともに日に日に力強さを増した。

　これまでパのＣＳでは高卒１年目で安打を放った選手はいない。その歴史の扉をこじ開ける。今季放った７本塁打のうち４本がソフトバンク戦と頼もしいデータもある。「絶対に打たせないように来ると思う。でもそこは気にせずいきたい」と言葉に力を込めた。

　１３日先発のミランダとは２打数無安打。「コントロール良いし球も強い。変化球も一級品。打てなかったですけど１回立っているということでイメージはしやすい。良いイメージもっていければと思います」とシミュレーションもばっちりだ。

　これまでリトルの世界大会や甲子園など大舞台で結果を残してきた。「いつも通りというか今までやってきたことやるだけ。特に変わらずです。いよいよ始まる。気後れだけはしないようにしたい」。初めてのＣＳを前にしても気負った表情はない。清宮が敵地の空気を一振りで変える。