巨人由伸監督の逆襲なるか CS初戦エース菅野“回避”の影響は…

 プロ野球は13日からセ・パともにCSファーストSが開幕する。高橋由伸監督が退任するリーグ3位の巨人は、リーグ2位ヤクルトと対戦。CSファイナルSで待つ王者・広島との挑戦権をかけて、3試合制の超短期決戦に挑む。

 初戦の先発は、ヤクルトが巨人戦8連勝中の小川。対する巨人は6勝の左腕・今村と発表された。巨人はエース菅野が9日の阪神戦で救援登板。登板間隔を考慮し、第2戦での先発が有力視される。

 エースの初戦“回避”。この起用がどう影響を与えるか。デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は、「巨人にとって選択の余地がなかったかもしれないが、初戦を落としたとしても菅野、メルセデスがいる。気持ちの切り替えがしやすいかもしれない。小川に勝てば一層、勢いがつく。言い方を変えれば負けてもともと。逆にヤクルト目線で見れば、初戦は何としても取りたい。開き直れる巨人の方が、心理的には戦いやすくなったかもしれない」という。

 プレーオフ制度が導入されたのは04年(セは07年)。以降、初戦を制したチームの突破率は84%と圧倒的に高い。初戦は小川で必勝を期すヤクルトだが、2戦目以降で予想される先発候補は原、ブキャナン、左腕の高橋奎、石川。先発の安定感では、巨人に分がある。

 V逸の引責で今季限りでの辞任が決まっている高橋監督にとって、意地の見せ所。2リーグ制後、日本一で退任したのは54年の中日・天知俊一監督、14年のソフトバンク・秋山幸二監督の2人だけ。ただ、いずれもリーグ制覇を成し遂げており、“下克上”で日本一に輝いて退任となれば史上初となる。

 「切れのあるカットボールがある小川は、左打者より右打者のほうが攻略しやすい面もある。坂本や岡本は当然だが、長野あたりが打てば勢いがつくのではないか。選手にとっては『監督のために』という思いもあるだろう」と関本氏。対小川の成績は坂本勇が打率・429、岡本が打率・200、長野は8打数無安打で打率・000。大一番での奮起に期待がかかりそうだ。

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