巨人新監督の原辰徳氏 現場に配慮「私の気持ちは後で」就任会見は全日程終了後

 巨人の来季監督候補に挙がっていた前監督の原辰徳氏(60)が10日、球団からの要請を受諾する意向を示した。

 高橋由伸監督(43)が今季限りで辞任することを受け、球団が原氏にオファー。この日、原氏が都内の球団で就任に前向きな考えを示し、4年ぶりとなる再々登板が内定した。

 報道陣の前に姿を見せた原氏だが、日本一の可能性が残る現場に配慮し、多くを語らなかった。「残り試合、全力で戦っていただいて。その後に私自身の気持ちを話したい」。チームは9日の最終戦、阪神戦に勝ってCS進出が確定。13日から開幕するCSファーストSを含め、全日程が終了した時点で就任会見を行う。

 高橋監督の辞任が明らかになった3日、山口オーナーは「新しい体制で今月下旬のドラフト会議に臨みたいと思っているので、ギリギリのタイミング」と公表に至った理由を説明。今後、25日のドラフト会議は新体制で臨むことになる。

 3日に高橋監督の辞任発表後、山口オーナーは新監督の理想像について「難しい状況で引き受けてもらうことになる。そうするとやはり経験、実績といういったところが必要かな」と語っていた。原氏は2度のリーグ3連覇を含めて、在任12年でリーグ優勝7回。名門再建へ、球団史上初の“第3次政権”が発足した。

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