ヤクルト・山田哲 史上初3度目のトリプル3!2年ぶり達成「素直にうれしい」

 「ヤクルト1-4DeNA」(9日、神宮球場)

 ヤクルトの山田哲人内野手(26)が9日、同一シーズンで打率3割、30本塁打、30盗塁をマークするトリプルスリーを達成した。2015、16年にもマークしており、2年ぶり3度目。トリプルスリーを達成した10人の中でただ一人、複数回達成している。神宮球場で行われたレギュラーシーズン最終戦のDeNA戦を終えて、打率・315、34本塁打、33盗塁となった。3度目の盗塁王も確実にしている。

 引き締まった表情で、山田哲はファンの歓声に応えた。史上初3度目のトリプルスリー。2年ぶりの達成に「シーズン前から個人的な目標にしていた数字。素直にうれしい」と喜びを口にした。

 最終戦は2打数無安打。八回の守備で退き、偉業が確定した。打率・315、34本塁打、33盗塁。数字だけでなく、勝利に直結した中身の濃さに充実感を漂わせた。象徴が歴代3位タイとなる130得点。過去2度の達成時を大きく上回った。

 昨季は不調にあえぎ、チームも96敗を喫する最下位。モチベーションの維持に苦心した。屈辱から学んだのは、自分自身と集中力を保つこと。「スイングでも配球でも、自分自身をしっかりすれば、活躍できると思ってやった。今年は1打席、1球に集中できたと思う」と振り返る。

 メジャーでも3度達成はバリー・ボンズのみ。この日の試合前には「すごいね」と笑って自賛するひと幕もあった。少年時代に憧れた松井稼頭央(西武)のように、走攻守すべてでファンを魅了する選手であり続けること。その指標となるノルマだけは譲れない。

 今季は食事に出掛けても、体調管理を優先して切り上げるようになった。周囲も「自覚が出てきた」と成長を認める。「とにかく結果に、勝ちにこだわって戦っていきたい」。偉業を弾みに、CSに向かう。

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