ロッテ福浦 1999安打 あと1、本拠地で決める
「ロッテ4-7西武」(21日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテ・福浦、思わず小雨の降るZOZOマリンの空を見上げた。九回2死無走者。「平常心で打席に入っていた。決めるつもりだった…」。ここまで来たらやるしかない。一気に大記録の達成を狙ったが、ヒースの1-2からの変化球にバットは空を切った。
2000安打へ王手をかけたのは七回、先頭での打席だった。1-0。菊池の142キロの低め真っすぐをジャストミート。打球は三遊間を鋭く割って左翼に転がった。
第1打席は0-2から空振りの三振、五回の第2打席は無死一塁で一ゴロ併殺打。それでもパを代表する左腕・菊池からの逆方向への一打は打撃の職人の面目躍如だった。
8試合連続の先発出場。疲労はたまり、首痛が42歳の肉体に追い打ちをかける。
2000本へ「38」として開幕を迎えた今季は開幕戦からスタメン出場し、4試合連続安打を放った。だが、5月に入ると当たりは止まった。「体がしんどい。力が入らない」。5、6月は月間1安打ずつだったが、夏場以降は踏ん張って、9月に突入してラストスパートに入った。
しんどさは変わらないが、金字塔は目の前にある。「切り替えて、あした勝って決めたい」。あと1本。福浦が本拠地での大記録を誓った。