U18日本、新打線わずか2安打…藤原、根尾4タコ「力不足」
「U18アジア選手権、日本1-3台湾」(7日、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎)
日本が2次リーグ初戦の台湾に敗れ、決勝進出の可能性が消滅した。
ショックが残る終戦となった。今秋ドラフト1位候補3人を1~3番に並べた新打線が、2安打で敗戦。それもポテンヒットとセーフティーバント。1番・藤原恭大外野手(3年)=大阪桐蔭=、3番・根尾昂内野手(3年)=大阪桐蔭=は口をそろえた。
「力不足だった」
台湾の先発左腕・王彦程は、直球が140キロ台前半ながら制球力があり、変化球をコースへ投げ分けてきた。四回1死二、三塁で、中川が同点の左犠飛を放つのが精いっぱい。五回以降は三者凡退に打ち取られた。
藤原も根尾も4打数無安打。根尾は九回2死で遊ゴロに倒れて最後の打者になると、珍しく左手で左太ももをたたいた。永田監督も「選手は一生懸命やっている。でも、打てなかった。いろいろ考えてやったけど、うまくいかなかった」とうなだれた。
1次リーグ・韓国戦と、この日の台湾戦の2試合で適時打はゼロ。王彦程は日本の打者なら手が出ないレベルではなかった。それでも打てなかった。藤原は木製バットへの対応の必要性を口にした。
「台湾、韓国は木でも振ってくるし、怖さがあった。スイングの鋭さは自分らよりもはるかにある。(日本は)振る力が足りない」。韓国、台湾は普段から木製バットを使用し、台湾は1カ月の合宿を行ってきた。世界を相手に戦う上で、課題が浮き彫りとなる敗戦だった。