止まらない“かなのうフィーバー” 地元も熱狂「騒ぎになってます」

 「第100回全国高校野球選手権・準決勝、金足農2-1日大三」(20日、甲子園球場)

 悲願の頂点まであと1勝だ。準決勝2試合が行われ、金足農(秋田)が初の決勝進出。プロ注目のエース・吉田輝星投手(3年)は9回1失点完投で、秋田県勢としては第1回大会の秋田中以来103年ぶりに頂上決戦へ導いた。

 “かなのう”フィーバーはとどまるところを知らない。勝ち進むにつれ、アルプスの応援団も膨れあがり、8日・初戦の1200人から、この日は2000人となった。

 スタンドには34年前の準決勝・PL学園戦で敗れた選手らも駆けつけた。レジェンド始球式が、その試合で逆転本塁打を放った桑田真澄氏だったこともあり、当時の主将・長谷川寿さん(51)は「必死でしたが精一杯の力は出せた」と懐かしんだ。当時の監督・嶋崎久美さん(70)は桑田氏の始球式に「何かの縁ですね」と話し、母校の躍進は「感動します。たまらない」と大興奮だった。

 渡辺勉校長(55)は秋田県勢103年ぶり決勝進出に「危険な作業も伴う実習での意識が野球につながっている」と農業高校ならではを強調し、「農家など、地元みんなが大盛り上がりです」と、雑草軍団の躍動に目を細めた。

 秋田市内の同校ではパブリックビューイングが大盛況。激励電話が鳴りやまない上、地元駅や商店街にもポスターが貼られ「騒ぎになっています」(18日、同校で9匹の豚の出産に立ち会った職員)という。

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