金足農ミラクル再び!2ランスクイズでサヨナラ 34年ぶり4強、吉田は10奪三振

9回無死満塁、2ランスクイズを決めサヨナラ勝ちし喜ぶ金足農・吉田(中央)ら金足農ナイン=甲子園(撮影・山口登)
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 「第100回全国高校野球選手権・準々決勝、金足農3-2近江」(18日、甲子園球場)

 金足農(秋田)が三回戦の横浜戦に続く逆転勝利で84年以来、34年ぶりとなる4強進出を決めた。1-2で迎えた九回に無死満塁から九番の斎藤璃玖内野手(3年)が2ランスクイズを決めた。エースの吉田輝星投手(3年)は4試合連続2桁奪三振となる10奪三振の2失点完投。この試合140球、4試合合計では615球を1人で投げている。

 四回に先制を許したものの、五回に1死三塁から佐々木がスクイズを決めて同点に。六回に再び勝ち越されたが、九回にミラクルが待っていた。

 先頭の高橋が左前打で出塁。さらに、菊地彪も続いて一、二塁に。菊地亮はバントの構えから四球を選び、無死満塁とした。ここから斎藤がバントで転がし三走が生還。さらに、本塁から一塁へ送球される間に二走の菊地彪も本塁に突進し、2ランスクイズを決めた。

 中泉監督は「血が沸いたというか興奮しましたね」と試合直後は興奮冷めやらぬ様子でテレビインタビューを受けた。2ランスクイズについては「まずは1点を取って同点にしたかった」からだといい、二走・菊地彪が返ってきたのは「サインではなくて本人の判断」だったのだという。監督自身もホームイン寸前まで気づいておらず、「菊地(彪)はチームで一番足が早い。内野手がどこでバントを捕ったかを見て走ったと思う。ナイス判断です」とたたえていた。

 金足農は三回戦では強豪・横浜に2-4とリードをされた八回に高橋の3ランで一気に逆転し勝利していた。

 休養日を挟み、20日に行われる準決勝では第1試合で日大三(西東京)と対戦する。もう1カードは済美(愛媛)-大阪桐蔭(北大阪)が顔を合わせる。

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