下関国際 1年前までは捕手のエース「監督に感謝している」計489球の力投

8回日大三無死二・三塁、下関国際・鶴田は代打の日大三・高木に同点適時打を許す=甲子園(撮影・山口登)
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 「第100回全国高校野球選手権・準々決勝、日大三3-2下関国際」(18日、甲子園球場)

 下関国際(山口)が無念の逆転負け。初の4強進出はならなかった。

 大黒柱の鶴田克樹投手(3年)がツーシームで巧みに芯を外し、六回まで無安打投球。だが、七回に初安打を許すと、八回に力尽きた。先頭から3者連続で初球を打たれ、3連打で同点。さらに2死三塁とされ、主将の日置航内野手(3年)に一塁強襲の適時打を浴び、逆転された。

 「粘りきれず、悔しい。このまま終わることはないと思っていた。相手は甘い球を逃さなかった。チームに貢献したかった」。

 1年前までは捕手。だが、坂原監督が投手に転向させ、一気にエースで4番の大黒柱に成長した。「何もない選手だったのに、本当に感謝している」と鶴田。初戦から4試合連続で完投し、計489球を投げ抜いた。

 「最後の夏、甲子園で監督と少しでも長く試合がしたかった。その思いが強かった」。終盤、一気に逆転されて悔し涙が止まらず。「選手たちはよくやった。試合を重ねるごとに、どんどん強くなっていった。甲子園の勝利というのは選手たちを成長させてくれると、つくづく感じました」。こう語る坂原監督の目にも涙が光った。

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