ともに淡路島出身 報徳学園・長尾と済美・山口が抱き合う「お前の分まで」

 「第100回全国高校野球選手権・準々決勝、済美3-2報徳学園」(18日、甲子園球場)

 報徳学園(東兵庫)が済美(愛媛)に敗れ、8年ぶりの4強を逃した。

 3番・中堅の長尾亮弥外野手(3年)は済美のエース山口直哉投手(3年)と同じ淡路島出身。長尾は津名中、山口は三原中出身で、中学時代には対戦経験もあった。長尾は報徳学園へ、山口は県外の済美へ。ともに故郷の島を出て甲子園を目指してきた。

 試合前日には電話で「どっちが勝っても楽しんでやろう」と誓い合った。ここまで3試合414球を投げていた山口は先発を池内に譲ったが、リリーフで報徳打線を4回2/3を1失点に封じた。長尾は2安打を放った。六回には山口から左翼前へ落ちる安打を打ったが、二塁を狙ってアウトになるミス。1点を追う展開で「気がせいた。焦りました」と悔やんだ。

 報徳伝統の粘りは見せたが、惜しくも敗れた。試合後は抱き合って、山口から「お前の分まで頑張るぞ」と声をかけられた。「山口はすばらしい投手でした。自分の打席の時には特に気迫を出してきた。最後に山口で終われてよかった」と長尾。離れていても切磋琢磨(せっさたくま)し続けた2人の絆が最後に聖地で結びついた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス