金足農・吉田旋風 3戦連続2桁14奪三振 164球の熱投で九回に150キロ

7回、失点しマウンドで苦しそうな表情を見せる金足農・吉田(撮影・坂部計介)
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 「第100回全国高校野球選手権・3回戦、金足農5-4横浜」(17日、甲子園球場)

 金足農(秋田)がミラクルの逆転劇で23年ぶりの8強進出を果たした。

 快進撃が止まらない。剛腕エース、吉田輝星投手(3年)が名門・横浜(南神奈川)を相手に、3戦連続2桁となる14奪三振の完投勝利。自ら本塁打も放ち、投打で大逆転勝利に貢献した。

 甲子園に衝撃を与えたのは九回。1点のリードを奪って上がったマウンド。4番・万波中正外野手(3年)からの打順でギアを上げた剛腕は、このイニングで最速150キロをマーク。164球の熱投、圧巻の3者連続三振で締めくくった。

 バットでも魅せた。2点を追う三回、2死三塁。3番打者として打席に入り、直球をフルスイング。打球はグングン伸び、中堅左への同点2ランとなった。

 その後、チームは勝ち越されたが、吉田の奮闘に味方が応えたのは2点を追う八回。連打で1死一、二塁とし、高橋(3年)がバックスクリーンへ逆転3ラン。一気に試合をひっくり返した。

 吉田は初戦の鹿児島実(鹿児島)で157球を投げ、14奪三振。2回戦の大垣日大(岐阜)では154球を投げ、13奪三振の快投を演じた。そして、この日は横浜から3戦連続の2桁14奪三振で、計475球の熱投となった。

 打のヒーローとなった高橋は「頭が真っ白です。吉田のために打てました。歓声は聞こえませんでした。ここまできたら優勝するしかない」と会心の笑み。準々決勝では近江(滋賀)と対戦する。

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