エース山口直が3戦連続完投星!済美甲子園20勝「四国対決負けられなかった」

 「第100回全国高校野球選手権・3回戦、済美3-1高知商」(16日、甲子園球場)

 済美が高知商との“四国対決”を制し、14年ぶりの8強入りを決めた。エース・山口直哉投手(3年)が、8安打1失点の好投。184球を投げた2回戦・星稜戦の疲れも見せず、3試合連続の完投でチームに春夏合わせ甲子園通算20勝目をもたらした。高知商はエース・北代真二郎投手(3年)が7安打3失点と力投したが、強力打線がふるわず、32年ぶりのベスト8進出はならなかった。

 済美の鉄腕が“四国対決”で投げ勝った。過去2試合で計26点を挙げた高知商の強力打線を相手に8安打1失点。121球の完投でチームを14年ぶりのベスト8に導いたエース・山口直は、お立ち台の上で胸を張った。

 「四国対決は負けられなかった。(相手エース)北代くんとの投げ合いは楽しかった」

 延長十三回タイブレークの末にサヨナラ勝ちした2回戦・星稜戦で、184球を投げ切った。激闘の翌日、山口直は故郷・淡路島へ。2013年センバツ準優勝時の控え投手だった兄・和哉さんから紹介された施設に向かい、疲労回復に効果があると言われる「米ぬか酵素風呂」に入った。「すごく疲れが取れました」。中3日のマウンドで快投を演じ、兄に感謝した。

 その兄と同級生だった当時のエース・安楽智大(現楽天)を目標にする。済美入学後は、安楽が取り組んだ練習メニューを実践してスタミナを培ってきた。安楽は13年センバツで5試合計772球を投げ、チームを準優勝に導いた。「自分も先発完投で投げ切りたい」。後輩右腕は力強く誓う。

 愛媛大会から1人でマウンドを守り、甲子園ではここまで3試合で計414球。準々決勝の相手は好打者・小園を擁する報徳学園に決まった。「自分も兵庫県出身なので負けられない。小園くんはプロ注目選手。抑えたい」。強敵撃破へ、エースの肩にはまだ余力が十分にある。

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