済美・山口直“四国対決”も完投勝利 準々決勝は報徳学園戦「プロ注目小園くん抑えたい」

 完投勝利を飾り済美・山口直(右)は芦谷とグラブタッチ(撮影・山口登)
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 「第100回全国高校野球選手権・3回戦、済美3-1高知商」(16日、甲子園球場)

 済美(愛媛)のエース・山口直哉(3年)が9回121球を投げての3試合連続完投勝ち。準優勝した2004年以来14年ぶり2度目の8強にチームを導いた。済美は甲子園春夏通算20勝となった。

 タフネス右腕が、高知商との“四国対決”でも文字通りの力投を見せた。延長13回で184球を投げた12日の星稜(石川)との2回戦から中3日で先発し、高知商打線を8安打1失点に抑えた。

 中央学院(西千葉)との1回戦でも、109球完投し、この3試合414球をひとりで投げ抜いた山口直は、「きょうは制球を意識して投げました。涼しかったので楽だった」と振り返った。

 次戦では4強を懸けて超高校級野手、小園海斗(3年)がいる報徳学園(東兵庫)と対戦が決まった。「山口直は「小園くんはプロ注目の選手なので、抑えたい」と好投を誓った。

 打線は五回に、星稜(石川)との延長十三回に逆転サヨナラ満塁本塁打を放った矢野功一郎内野手(3年)の一打から先制した。矢野は2死走者なしから三塁打を放ち、四球を挟んで、芦谷泰雅捕手(2年)の左前適時打で先制のホームを踏んだ。

 七回には無死一塁から中井雄也内野手(3年)の右中間への二塁打で一走が生還。その後も1点を加え、リードを3点に広げた。

 高知商は七回、2死一、三塁から北代が自らバットで中前タイムリーを放ち、1点を返した。

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