「中日５－６ＤｅＮＡ」（１４日、ナゴヤドーム）

　もつれた試合にケリをつけたのはＤｅＮＡの代打・倉本だった。九回、同点に追いついてなお２死満塁。押せ押せムードに乗り、岩瀬から右前に勝ち越しタイムリーを運んだ。

　「打ちたい気持ちが強かった。先っぽだったけどいい所に飛んでくれてよかった」。ヒーローインタビューで声を張り上げた。

　試合前には母校・横浜高の劇勝に刺激を受けた。練習終わりにロッカーの食堂で花咲徳栄戦の試合終了を仲間たちと見届けると、歓声が外まで漏れてきたほど。

　「頑張って勝っているのでうれしい。自分たちも粘って勝てた。僕たちも最後まで諦めない」。自身は４日の広島戦でサヨナラ打も記録。後輩に負けない勝負強さを発揮している。

　執念の勝利にラミレス監督も興奮気味。「今はまだ余韻に浸っています。アンビリーバブル」と喜んだ。