大阪桐蔭・西谷監督、甲子園通算50勝 積極タクトで10点快勝

 「第100回全国高校野球選手権・2回戦、大阪桐蔭10-4沖学園」(13日、甲子園球場)

 史上初の2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭は10-4で沖学園に快勝。西谷浩一監督(48)が前田三夫監督(帝京)、渡辺元智氏(元横浜)と並び、監督として歴代3位タイとなる甲子園春夏通算51勝目を挙げた。1回戦で今春センバツ準優勝の智弁和歌山を破った近江は、前橋育英に4-3でサヨナラ勝ちを収めた。高岡商は佐久長聖に5-4で勝ち、3回戦に進んだ。

 48歳、60試合目にして、またも偉大な名将と肩を並べた。西谷監督が横浜で春夏連覇を達成した渡辺氏、帝京で春1度、夏2度の甲子園優勝経験を持つ前田氏に並んだ。

 「偉大な監督さんの足元には、まだまだ及ばないと思っている。いつか大監督に並べるように研さんしていきたいと思う」

 控え目に喜んだが、試合では積極的にタクトを振った。開始前に一塁アルプススタンドへあいさつした後、ベンチ裏に選手を集めた。「プレッシャーや背負っているものをいったん、俺に預けてくれ」。一人一人に胸を触らせ、気合を入れた。

 今夏の公式戦で初めて先制を許し、先発・根尾が2被弾。「四~八回は自分たちのペースになっているのに点を取られている。しぶとさがないといけない」と沖学園の執念を称賛。それでも余裕があった。

 本塁打を放った藤原には「打つのが遅いわ」と冗談を交えて祝福しつつ、「まだ試合は続くから、ここから気を引き締めていけ」と硬軟織り交ぜて選手を乗せた。

 この日の勝利で、監督としての甲子園勝率が・850となった。今大会で準決勝まで勝ち進めば、中村順司氏(元PL学園)の同・853を上回り、歴代単独トップに躍り出る。

 さらに史上初2度目の甲子園春夏連覇を果たせば、優勝回数も歴代トップの7度目となる。チームとともに、西谷監督自身も球史に名を残す頂を目指す。

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