“阿波の金太郎”水野氏が始球式 自分の時と「変わらない夏」 ストライク投球

始球式をする水野雄仁氏=甲子園(撮影・山口登)
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 「第100回全国高校野球選手権」(11日、甲子園球場)

 この日の始球式には池田(徳島)で「夏春連覇」を達成し、“阿波の金太郎”の異名をとった元巨人の水野雄仁氏が登板した。見事なストライク投球でスタンドをわかせ、「自分がいた時と、変わらない夏だと思います」と1982年、83年と大活躍した高校時代を踏まえて語った。

 直球を投げ込み、四方のファンに丁寧にお辞儀をした水野氏。自身の甲子園での思い出を「2年の夏の開会式が緊張したと印象に残っている。開会式で緊張したから試合は楽しんでいた印象があります」と振り返った。

 名将・蔦文也監督からは、野球の枠にとどまらないさまざまなことを指導された。「人生は敗者復活戦だと言われてきた。負けてから次のスタートを切れることもあるので」と教えを思い出しつつ、今、自身が当時の監督と同じ年代になってみて、「あれだけの執念を持ってやれるというのは、今の自分にはないかな」と話した。

 後輩達へ向けては「このユニホームを着た誇りは後輩達にもあると思う」とメッセージを送った。

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