中日・吉見、6年ぶり完封に感無量「まさか…」 抜群の制球力、無四球で飾った

 「中日3-0ヤクルト」(10日、ナゴヤドーム)

 「松坂復活」の声が大きく上がる中、かつての輝きを取り戻すべく奮闘した男がもう一人いる。中日・吉見が代名詞とも言える抜群の制球力を発揮し、2012年以来の完封勝利を無四球で飾った。「(完封を)したいなとは思っていたが、まさかできるとは…」と感無量の様子だった。

 わずか103球、3安打に抑えて三塁を踏ませない圧巻の快投だった。テンポよく、変化球を低めの両サイドに投げ分けた。四回2死一、三塁では2年ぶりの安打となる先制適時打を放ち、得意ではない打撃でも大きく貢献した。

 「完封よりも無四球の方がうれしい」と話すほど、制球にこだわってきた。今季は15度先発し、四球を出さずに降板したのは実に7度目となる。「中途半端に投げるのは駄目。意図を持って理解して投げる」と熟練の投球術を発揮した。

 森監督も「完封は期待していなかったけども、やってくれると勢いがつく」と称賛。5月は6年ぶりに中5日で登板するなど、故障からの再起を予感させるベテランは「(感覚が)戻ってきた。不安はない」と、ファンに復活を確信させた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス