オリ・吉田正、初の逆転満弾 甲子園初戦を迎える母校に「いい報告ができるかな」
「オリックス7-6西武」(9日、京セラドーム大阪)
オリックス・吉田正の打球はバックスクリーン右へ浮き上がっていくようにグングン伸びた。1点差に詰め寄った五回1死満塁から飛びだした、プロ初のグランドスラムは逆転の一発となった。
この日、届いたばかりのフェースガードを着用して臨んだ。1ボールから今井の146キロを完璧に捉えた。「センター方向は練習から意識している。グングン伸びる打球は自分の理想です。満塁弾?野球人生であるかなあ?記憶にないですね」と笑った。
ロメロ、マレーロ、T-岡田、小谷野。主力が次々と離脱する中、一人全試合出場を続けている。福良監督は「マークが一人に集中している。キツイところだと思う」と思いやる。それでも本人は「1点でも多くが大事」と貪欲に得点を求めることに集中する。
10日は母校・敦賀気比が甲子園初戦を迎える。後輩にはフルスイングのイラストがデザインされたTシャツを贈った。「少しはいい報告ができるかなと思います。ちょっと早起きして見ようかな」。頼りになる主砲は後輩思いの顔になった。