花咲徳栄・岩井監督 殊勲の1年生・井上を称賛「不思議な集中力」

 「第100回全国高校野球選手権・1回戦、花咲徳栄8-5鳴門」(8日、甲子園球場)

 昨年優勝の花咲徳栄(北埼玉)が、鳴門(徳島)に逆転勝ち。05年の駒大苫小牧(南北海道)以来となる夏連覇へ、初戦を突破した。

 岩井隆監督は「甲子園で1つ勝つのはとても難しいと思った」と、勝利にホッとしていた。試合は、2-4の八回に1点を返し、なお2死一、二塁で井上朋也外野手(1年)が値千金の2点二塁打。この試合、初めてリードを奪った。九回に3点を加え、試合を決めた。“スーパー1年生”と呼び声が高い井上は、決勝打を含む3安打2打点と活躍した。

 井上について岩井監督は「打席での不思議な集中力を持っている。怖いもの知らず。逆方向へおっつけてくれて、起用して良かった」とたたえた。5失点しながらも完投し、四回に左翼へソロ本塁打を放ったエース・野村佑希投手(3年)についても「あの一発(本塁打)で前半のチームに元気を与えてくれた」と感謝。「去年も同じ強さがあったが、今年のチームには負けられないという意地がある。それが食らいついていけた要因」と分析した。

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